症状別治療
首の症状について
日頃から首が凝る、首すじが痛い、朝起きたら首が回らない等の症状がある方
慢性的な首の痛み
人の頭の重さは体重の8%ほど、個人差はありますが成人で5~7Kg程度です。その重い頭を支えているのが首であり、前かがみの姿勢や目線が下がっている時はつねに首に負担がかかっています。
日常的には普段から首を良く動かすことが重要です。
むちうち
交通事故などの際に首が衝撃を受けてムチのようにしなることにより負傷するものでさまざまな型があります。
軽いものから重篤な症状につながるものなので放置すれば回復が遅れ、日常生活に支障もきたします。
寝違い
朝起きたら首を動かそうとしたら痛くて動かせない、くびが回らないなどの症状のものを言います。
首の筋肉が炎症を起こしている状態なのであまり動かさずに安静にさせて下さい。
肩の症状について
肩の凝りや痛み、急に腕が挙がらない、腕にだるさやシビレがでた等の症状がある方
肩こり
長時間の同じ姿勢が続く、たとえばパソコンでの作業、長時間の運転、家事、手先を使った仕事など数えればきりがない程あります。
仕事などの合間にこまめな運動をすることが一番の予防となります。
肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)
あるとき急に肩が痛くなりひどい場合は挙げることもできなくなる治療法
ローテータカフに対するストレッチや筋短縮の除去を行っていきます。あまりに動きの悪い場合はEMS治療器などを使って筋肉の可動域を取り戻していく治療を行っていきます。
腱板損傷
スポーツなどで肩を使い過ぎると腱板が摩擦をうけて痛めたり、年齢を重ねると腱自体が弱くなり、日常的な動作でも痛めたりします。
周囲炎と同様に重い物を持ったり、無理に使い続けたりせずに安静にすることが基本です。
肘の症状について
スポーツ等で肘が痛くなった、物を持つと肘が痛い等の症状のある方
上腕骨外側上顆炎、テニス肘(バックハンド)、ゴルフ肘
スポーツや日常生活において手首を甲側に曲げる(背屈)動作や親指側に曲げる動作を繰り返している
しばらくは練習を控えて患部を冷やし安静状態にして下さい。
上腕骨内上顆炎、野球肘、テニス肘(フォアハンド)
小指側に曲げる動作を繰り返していると筋肉の付着部である肘の内側にストレスを受けて痛みと炎症が現れるものを内側上顆炎といいます。
しばらくは練習を控えて患部を冷やし安静状態にして下さい。
手の症状について
物を持ったり握ったりすると痛い、指をぶつけて腫れた等の症状のある方
腱鞘炎
摩擦により炎症を起こすものを「腱鞘炎」と言います。
基本的に安静を保つのが一番です、出来る範囲で構わないので手を休ませて下さい。
つき指
野球等のスポーツで指にボールが当たったり、引っかけたときに指の関節を支える腱やじん帯が引っ張られ損傷したものです。
熱感、腫れ、内出血などがありましたらなるべく患部を高くして良く冷やして下さい。
腰の症状について
ぎっくり腰、背中や腰が重く痛い、お尻から足にかけて痛みやシビレ等の症状のある方
ぎっくり腰
座りっぱなしや立ちっぱなしなどの同じ姿勢が長時間続いた時に発生しやすいです。
上向きで膝を立てるようにして寝る(膝の下に大きめなクッションなどを入れると楽です)と痛みが軽くなります。
腰椎分離すべり症/変性腰椎すべり症
この部分がスポーツなど激しい運動によって負担がかかると離れてしまいます。(これが分離症です)
神経に影響を与え症状が出るので日頃からストレッチや背伸びなどをして背中や腰回りの筋肉の伸び縮みをさせておくとよいです。
坐骨神経痛
慢性的な腰の痛み、腰椎椎間板ヘルニア、すべり症、脊柱管狭窄症などさまざまな疾患でみられる神経症状です。
膝の症状について
歩くと痛い、曲がらない等の症状のある方
膝の外傷
じん帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷、骨折など膝は多くのケガが起きやすい部分です。
膝に負担をかけないようにすることが第一です。安静状態を保ち、早めに来院して検査をしましょう。
変形性膝関節症
膝は日常生活において必ず使う部分であり、毎日負担を受けている消耗部分です。
お医者さんに診てもらうと「治らないよ」と簡単に言われることがあると思います。
外傷の症状について
骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷等のケガをした、治りが悪い方
ケガの治療は最初が肝心
重い物を持ち上げた時に起こるイメージが強い。
RICE: Rest(安静)・Icing(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)
- Resting(安静): 損傷部位を安静にし、患部を保護
- Icing(冷却): 患部を局所的に冷やすことで、神経の興奮を抑え、痛みを軽減させる
- Compression(圧迫): 外傷後の患部の腫れを最小限に抑えるために弾力包帯等で圧迫する
- Elevation(挙上): 患部を心臓より高く挙げる(腫れを抑える効果)
ケガの治療は最初が肝心
腕をガツンとぶつけた、足をグリッと捻ったなど身体を痛めた時、少し様子を見ようと思ったことはありませんか?
ちょっとしたら治る
骨折
からだを支える大事な役目をしているのが骨です。
基本的には折れた部分を安定させるため、ギプスなどで固定をします。
捻挫
ねんざとはじん帯の損傷のことであり、じん帯は関節を安定させるもので関節を運動させると負担がかかるため傷ついた状態だと痛みを感じます。
動かすとじん帯の傷口が開いてしまい、負担もかかるので治りが悪くなってしまいます。
打撲
からだをぶつける、ものが当たるなどで筋肉の組織を痛め、炎症や内出血などを起こす物を打撲と呼びます。
基本はRICE処置となります。動かすと痛い場合は早めの処置が重要ですが、問題は軽い場合です。
脱臼
関節を支えているじん帯や筋肉より強い力がかかると組織が耐え切れず、伸びたり切れたりしてしまい関節が外れるものを脱臼といいます。
脱臼と言うと関節が外れたものと軽く考える方も多いでしょうが、脱臼は関節が外れたこと
挫傷(肉離れ、腱損傷)
挫傷とは筋肉の組織が裂けたり、傷つくような状態になったものをいいます。
RICE処置をしてご来院ください。